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輸出トラック天気予報!
平成24年4月号

今回の天気予報は書いているうちに少々熱が入ってしまったため長めです。飽きずに最後までお読みいただければ幸いです。

3月に入って円安が進んだ事から、ややバイヤーのセンチメントが大分改善されたように思います。しかし、前回の天気予報にも書きましたが、為替の影響はあまり大きくなく、現地での需要の強弱と輸入規制によって海外向け中古トラックの価格に大きな影響を与えます。

3月は毎年中古建機のオークションが関東と関西で開催されます。海外からのバイヤーも多数来日します。毎年傾向が変わるので興味深く見ております。リーマンショック前は中東と香港(中国)バイヤーの一騎打ちがよく見られました、また欧米のバイヤーも多数見られました。昨年の後半から香港(中国)向けの建機需要が激減し、今年の主役はというとタイ、フィリピン、インドネシアの東南アジア勢です。それと復興需要向けの国内向けの買いが多かったように思います。また、リーマン後の象徴的な印象を持ったのが、中古建機の大手オークショニアが欧米から持ち込んだ中古建機を出展していました。欧米で余った建機を元気なアジア向けに売ろうという自然な流れだと思いますが、結果はあまりよくなかったように思います。またアフリカのバイヤーが20トンの油圧を大量に買い込んでいました。中古建機のオークションを通して、元気な地域が垣間見えるという面白い現象です。

3月に入って更にアジア向けの船のスペースが取りにくくなっています。3月末が新車メーカーの決算にあたるため、メーカーの“最後の追い込み船積み”が発生し、船腹がタイトになります。3月4月特有の現象で中古トラックや中古車の発生台数が増えている事も、影響していると推測されます。通常4月は供給が増えるため全体的にはオーバーサプライになり、価格の下落が見込まれます。但し、今年に限っては東北の復興需要という特殊要因があるため、需給関係が通年ほどは供給過多にはならないとも思われます。特に通常は海外向けと思われる15年以上経過した10トンダンプが海外相場の2倍くらいの価格で取引されているのを目にします。また弊社にもレンタル用に10年落ちまでの2~4トンダンプを集めることが出来るか?というような引き合いが来るようになっております。

海外出張の飛行機の中で読んだ雑誌の記事に興味深い内容がありました。人口減少による縮小する内需が題材ですが、その中に20~60歳人口と国内貨物輸送量・新車販売台数・国内自家用旅客輸送量・国内酒類販売量との相関関係を示すグラフがありました。人口と国内貨物輸送量が比例している事が示されていましたが、ある意味、これから20~60歳人口が減少していくとピークから3分の1以下になってしまったトラック新車販売台数が更に減少するという信じがたい事象が予測される訳です。そう考えると私共のような中古トラックを扱う事業の成長戦略を描くのは非常に難しい事になります、また例え市場規模に影響を受けにくいよう小規模に事業を行ったとしても、ある一定の年月が過ぎれば会社の社員全員が老齢化し、新陳代謝が必要となります。新陳代謝が終わるまでの期間はどうしても人員が増え、規模を拡大せずにはいられません。内需が縮小し続ける市場において内需に関連する事業の舵取りは難しくなりますね。商売を取り巻く環境が変化する速度も尚一層速くなっていますね。最近では今年100周年を迎えるシャープの報道には驚かされました。シャープの強さの象徴であった液晶の亀山と亀山から更に進化した堺工場の報道がされたのはそれほど古い話ではありません。前期の決算で3,000億円近い大赤字の見込みで、台湾メーカーの出資を受け入れました。今後のコア事業と思われた液晶と太陽電池の価格が予想以上に下落したことが主な赤字の原因だそうです。現在あの堺工場の稼働率が50%割れになっているようです。

この様なニュースを見ると、何が正しく何が間違っているのか分からなくなりますが、現状維持を目標とし何もしない事は一番のリスクになると思います。

1)フィリピン向け

前々回:曇り 前回:曇りのち晴れ

現地のバイヤーの話を聞くと、公共事業の予算がついた案件についてお金が下りて来ないので、エンドユーザーの買いが鈍いとの声もありますが、現状フィリピン向けのいすゞ小型~大型トラック相場は安定しており、特にトレーラーヘッドや大型ダンプなどの価格は高値で安定しています。天気が変わりやすい市場ではありますが、建機オークションにおいてもフィリピンバイヤーの力強い買いを見ると暫らくの間は相場が大崩れする事は無いのではないかと思います。但し、SUBIC港向けの船腹が一時期よりも供給が増えたために緩和されましたので、一時的には価格がだれる事があるかもしれません。

2)マレーシア向け

前々回:曇りのち晴れ 前回:曇りのち晴れ 今回:曇りのち晴れ

マレーシア向けのカーゴトラック(小型NPR71LやXZU410など、大型日野FN2PやFR1Kなど)の売れ行きはまずまずのようですが、昨年のような過熱感はありません。現地での需要が若干落ちているのかもしれません。最近大型ダンプ・ミキサーの引き合いがでてきました。国内復興需要と重なって大型ダンプ・ミキサーの需要は暫らく強いように思います。

3)シンガポール・インドネシア

前々回:雨のち晴れ 前回:晴れ 今回:曇り

基本的に堅調さは続いていると思います。一部のお客さんからは2月末に許可の期限が切れたので、再申請しているのでちょっと待って欲しいという話があったり、先週あたりにジャカルタでガソリンの値上がりに不満を募らせた民衆が数万人規模のデモを行ったというニュースもあり、予報を曇りといたしました。かつて軽油価格が上がりが原因で現地の運送業者の採算が合わなくなり、トラックの購入を控えるという時期がありました。基本的にインドネシア政府はガソリンや軽油に補助金を出して安く抑えているのですが、原油価格の大幅な上昇により末端価格も上がってしまいます。若干不透明な要素が出てきました。ふそう、UDの大型カーゴトラックの価格にはご注意下さい。

4)タイ

前々回:雨のち曇り 前回:雨のち曇り 今回:曇り

3月に各地で開催された建機オークションではタイのバイヤーの落札が目立ちました。1997年のアジアバブル崩壊以降にはこのような現象が見られませんでしたので、久々の事です。
建機についてはタイ国内向けの需要が強いようです。トラックに関してはミャンマー向けの3国間の取引量が減ったせいか、タイ向けのトラックが目立たなくなりました。

5)ミャンマー向け

相変わらず、さすがミャンマーと感心させられる暴騰相場を形成してます。平成8年~の日産UD、フソウ、日野の4軸低床(特に増トン車)が大化けしてます。また平成8年以降のUD中型トラックPKも大人気で価格も高騰してます、三菱ふそう大型観光バスは平成8年以降のものが国内小売価格を超えるという現象も起きております。弊社のミャンマーの顧客からは活発な注文が続いております。売れ行きも好調なようで少しの間はよい状況が続くと思われます。
3月にミャンマーに出張してまいりましたが、ミャンマーバブルが起きるのではないかというような活況でした。1年前まではいつ行ってもホテルはガラガラでヤンゴンでは最上クラスとされるホテルでも50ドルくらいで泊まれたのが、1泊120ドルでも部屋が取りにくい状況になってます。日本人のビジネスマンも大幅に増えましたが、観光客も増えているように思います。雪解けを感じた人達が行って見ようという気持ちになっているのでしょう。
現地の財閥の会長に話を聞いてきましたが、とにかく日本の商社も毎日のように来るし、他の国からの代表団も連日のように多数押し寄せ、何をやるべきか選択をしなくてはならない状況だと。ぽつっと「疲れたので、辞めたいよ」と本音とも冗談とも聞こえる一言が印象的でした。この財閥は先日タイのインラック首相からも日本政府に開発の協力要請があったDAWEI DEEP SEE PROJECTという東南アジアにおける物流の1大ハブになると言われるプロジェクトの25%分の工事を受注しています。今後どれほど大きくなるのか私の楽しみの一つでもあります。

6)UAE+アフリカ

前々回:曇り 前回:曇り 今回:曇りのち晴れ

先日の建機オークションでの買いっぷりを見るとアフリカバイヤーの底力を感じずには居られません。資源高を背景に設備投資が盛んなのだとは思いますが、実態は良く分かりません。弊社はアフリカ向けにトラックを定期的に出してはおりますが、一部の地域に限定されているため情報が不足しております。何か大きなプロジェクトやインフラ整備にお金が出ているのだとは思いますが・・・。
特にいすゞやフソウの古い(P-、U-)小中型トラックの価格は引き続き高値安定しています。いすゞの大型ダンプCXZ19Jや71Jなどはアフリカとフィリピンとの競り合いで価格が変化しますので、注視する必要があります。
ビジネスはアジアと違い非常にゆっくりとしたペースで商談が進む場合が多く、非常に手間の掛かるマーケットなので、弊社としては後回しになっています。しかしこれまでのトレンドを見る限りでは、波はあるものの確実に上に向かっていると思いますので、今のうちに仕掛けをすべき市場なのだとは思います。弊社の課題の一つです。
震災関係のトラック需要はこれから本格的になるのでしょうか?先週に全国規模の建機レンタル業の社長に昼食をご馳走になりながらお話を伺いました。宮城の支店の売上げが前年比3.5倍~4倍になる見込みで、他に東北沿岸部に営業所を開設したが、ほとんど既存の支店で機械やトラックが消化されてしまうので、新たに中古2~4トンダンプを合わせて100台ほど調達を考えているとの事でした。他にもこのような話が出ているかもしれませんね。